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ハッピーフライト(ネタバレあり)

 映画 「ハッピーフライト」  ★★★★★★★☆☆☆(7)
※ネタバレがありますので注意してください。

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スイングガールズの監督、矢口史靖の新作と言う事で見に行きました。

スイングガールズほどの面白さは望んで無かったけど、やっぱりスイングガールズほどではなかったかな?
そもそもジャンルが違うか。フライトのシーンはCG臭さが全く無くリアリティがあって(リアルを知らないけど)、
飛行機っていろんな人の力で飛んでるんだなあ。空港っていろんな人がそれぞれ命かけてみんな仕事してるんだなあとまず感心。
何でもCGで済ませようとするバカ映画の数段上を行く。
しかしクライマックスのフライトシーンは正直何やってるかわからなかったw。でもわからんからこそ逆にリアリズムを感じる事もあるんだなと思った。
少しでも飛行機の事知っていたら逆にのめりこめなかっただろう。

綾瀬はるかはコメディ路線で正解。時任三郎、岸辺一徳、田辺誠一さすが。田畑智子、愛らしい。いとうあいこ、美しい。肘井美佳、付き合いたい。
しかしよくこれだけのキャラが出てきて、全てのキャラが立つなあ。
この監督は大人数のキャスト全てにキャラをつけられる。その点で俺の中ではこの監督は三谷幸喜と同等の評価。

でも、有頂天ホテルを見たときや、アフタースクールを見たときのような感覚になった。
両者ともすばらしい映画だが、それぞれその監督の最高傑作というわけではない、という意味で。

しかし、クソみたいな映画ばかりの中、派手では無いが非常に良質な映画で、非常に心地いい時間を過ごしました。
最初から最後までもうずっとニコニコしながら見れたので、ファミリーやカップルで日曜に見に行くには最適な映画でしょう。

ところで、この映画のキーパーソン、バードさん。。憎めないなあw

ミスト (ネタバレあり)

映画 「ミスト」  ★★★★★★★★★☆(9)
※ネタバレがありますので注意してください。

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確かアフタースクールと同時期にやっていた映画で、友人が大絶賛していたのでかなり期待していた。

霧の向こうに何かがいる。スーパーマーケットに閉じ込められた町の人々。極限状態に置かれた人たちはやがて本性が出始める。
こういうワンシチュエーションの物語大好きなんだよなあ。

霧で怪物の正体が見えないという想像力による恐怖も最高の演出。
その分、徐々に出てくる怪物たちの動きや造形はこだわっている。触手の肉をはぐ動き、ひもをくくりつけて出て行った男の末路、無数の蜘蛛に身体を冒された人などすごくいい。
特に最後に見る巨大な怪物は荘厳でまさに神が創ったものと思わせられる。1週間前に見たクローバーフィールドよりその辺の作りこみはよかった。

中盤の熱心なキリスト教信者は、アメリカじゃなくてもああいう状況であれば出てくるのはすごく自然だと思った。
神の怒りだという感覚は欧米人でなくても理解できる。
でもさしてこの部分に驚きは無かった。先にデビルマン読んでたし。。

主人公の車がスーパーの前をゆっくり通るシーンよかったなあ。呆然と見つめる中の人。
あの時みんな、やったね主人公!と思ったはず。

しかし、問題のラストが。。
はっきり言って僕は絶望的なラスト、後味が悪いラストが三度の飯より大好き。
ハッピーエンドなんてクソ食らえと思っている。
だから、このオチも大好き。
大好きなんだが、そんなに驚きが無かった。
それまでの秀逸な出来に一体どうまとめるのかなと期待しすぎたかも。

子どもに「怪物に殺させないでね」と言わせたのは伏線だったのか。なんか不自然な言葉だなと思ったんだけど。
しかし、「あの強い父親さえあきらめざるを得なかった絶望的な状況」と思わせるには少し演出が足りないような気がした。
逃避行の部分でももう少し何か事件があっても良かったような気がする。
あんなにがんばってたじゃんお父さんって思ってしまう。

まあ、その辺すっ飛ばすのがキングの良いところなのでそれはいい。
僕が大好きなショーシャンクもそうだし。
実際にはあのラストは監督のオリジナルらしいので、キングの持ち味をよく知ってるんだ。
細かい部分を見て大きな主題を見れないのはダメだ!バカだ!真の映画好きじゃない!

しかし、しかしだ!
映画のキャッチコピーは「映画史上かつてない、震撼のラスト15分」というもの。
でも僕はラスト30秒だけは何とかして欲しかった。

最後の最後、生存者を発見した2人の兵士がお父さんに寄ってきて、何するでなく咆哮する男を見てるだけ。。てか何したいのかわからん動き。

絶対あいつらいらなかったと思う!
まだ何かあるのかと思ってお父さんよりそいつらの動きが気にかかってしまった。
あくまで咆哮するお父さん一人をひたすら映し、カメラが俯瞰になったときに兵士が遠くから駆け寄って来るって感じでよかったんじゃない?(とか提案する奴嫌いなんですが。)

ラスト30秒。大事だ。。と思いました。

まあ、あれこれ言いましたがすごく面白かったです。いい映画は語りたくなります。
それにしても色々気にかかる自分が嫌だ。。

**

この映画がお好きな方にはこちらをオススメします。
ヒッチコック「鳥」
ヴィンチェンゾ・ナタリ「CUBE」「Elevated」
つげ義春「蟻地獄」
永井豪「デビルマン」

アフタースクール

※ネタバレは無いけど、見てない人は注意。

見てきました。映画。 アフタースクール。

大泉洋が大好きな僕が見逃すはずがないじゃないですか!

洋君が出てきた瞬間笑っちゃうんだもん!彼は天性のコメディアンだね!という基地外のフリはさておきまして。

内田けんじという監督はすごいのですよ。彼の「運命じゃない人」という 映画を、僕は今まで5回は見ましたが、死ぬまでに軽くその3倍は見るつもりです。

その監督の新作「アフタースクール」。

監督曰く「一切内容は言えない」。これは、もう僕が前足を出すのに十分な宣伝文句なんです。

佐々木蔵之介、堺雅人、いい俳優だと思います。大泉は嫌いだったけど映画にはちゃんとはまっていたし、違和感は無かった。俳優には文句は無い。

しかし。

たぶんこの一年くらいであった映画の中で軽くベスト5には入るけど、消化不良なのはなぜだろう。たぶん「運命じゃない人」はある種のカタルシスがあったんだけど、今回はそれが薄い。なぜだろうと考えてわかった。僕が大泉を主役として見ていたからだ。でも、彼は主役じゃない。
では、他の二人がそれぞれ主役として見ればどうだろう。うーんしっくりこない。

そうか、主役っていないんだな。シナリオが主役なんだ。でも、それにしても、もっとそれぞれの配役にドラマが欲しかった。前作にはそれがあったと思う。

「運命じゃない人」は配役を全員好きになるという俺にしては異常な現象が起こったから。

あ、あと俺がミステリー小説読まない人間だったら、この映画にも衝撃受けてたかも。。

いや、面白いんですよ。DVDなら続けざまにもう一度見るのは確実。
でも、まずは「運命じゃない人」を見てから監督に興味がある人はDVDで見てもらうくらいでいいかな。。

P.S.大泉が出てきだけでプッと噴出しちゃう客は、ホント映画館来ないでください。

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