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旅行記

広島旅行記[2] ~新しい生活が始まった編

8月7日(木)

渋滞に巻き込まれ到着時間が1時間ほどオーバーした2時半ごろ広島についた。
とりあえず予約していたウィークリーマンションへチェックインに向かう。

チェックインの手続きはそのマンションの事務所へ「広電」という路面電車に乗って行かなければならない。

広島にはもう5回くらい来ていると思うのだが、実は広電に乗るのは初めてだった。いつもバイクか車で来ていたし、乗り方もわからなかった。
しかし初めて乗った電車がまずかった。
繁華街である紙屋町西という所から乗ったのだが、その次は原爆ドーム駅。観光客などたくさんの人が乗ってくる。
入り口と出口は別なので、降りるときには出口近くに行っていないといけないのだが、
それを知らない俺は、入り口付近に留まっていた。すると出口からも乗ってくるほどのすごい人。

ほどなく電車は俺が降りなければならない駅に到着。しかし、他に降りる人がいる気配がなく、込み合った車内でなかなか出口に迎えない。
えええどうしよう、と思っていたら後ろで女性の声「すみません、降ります!」
振り向くと地元の女子高生だろうか、俺を追い抜いてさっそうと人をかきわけ出口へ向かう。
ここぞとばかりにすぐ後ろをついていく俺。ストーカーじゃないよ。。
ふと振り向くとサラリーマン風の男性が俺の跡を追ってきている。同志よ、お前もか。
バックパックを背負っていたので、おばさんとかにガンガン当たりながら出口に行くと「もっと早く出口の方に行っとけばいいのに」と菅原文太弁で言われ、また自分が情けなくなってしまった。

事務所で鍵を受け取り、マンションへ向かった。
このマンション、ネットで予約したのだが地図が間違っていたり、予約の方法がWebサイトに書かれている方法と違ったりしてなんだか不安だったのだが、
いざチェックインしてみると対応もそれなりに親切だし、マンションの玄関もパスワード付のオートロックで安心だった。
部屋に入るといわゆる普通のワンルームマンションと言う感じ。一泊4千円弱。
広島市でも西の方でそんなに食い物屋などは無いのだが、コンビニやスーパーがすぐ近くにあり、なんだか一人暮らしをしはじめた頃の感覚を味わう。
とりあえず「今日からボクの新たな生活が始まるんだ」と言ってみた。

荷物を置き一服したあと、今回の旅の第一の目的、広島国際アニメーションフェスティバルの会場へ向かう。
歩いて5分、会場へつき早速今回一発目のアニメを見る。

会場は大中小の三つのホールに分かれていて、それぞれアニメーション映画だけが上映される。
うーんいいですね。アニメーション最高。詳細はまた後日。

5日間のアニメフェスのうち、毎日18時頃からある上映は、世界各国から集まった作品のコンペティションになっている。
しかし、つまらない作品が多いのが前回で分かったので、最終日の結果発表だけ見ることにして晩飯を食いにいく。

さて、何処に行こうか。とりあえず、前回行った「へんくつや」というお好み焼きへ行こうかなと思い、八丁堀という繁華街へ向かう。

のれんをくぐると満員。ここは同じ店2店が隣同士になってるんだけど、定休日なのか一つが休み。しばらく待てばいいような気もしたが、そんなに愛想のいい店でもないので新たな店を探す。
そしてネットで下調べしていた居酒屋「さかな市場」へ向かうことに。チェーン店だが、安くて美味い魚が食えると言う。
方向音痴ながらも地図片手になんとかたどり着く。

店に入ったが、誰も出迎えてくれない。とりあえずサンダルを靴箱に入れて置くに進むと、バイトの少年がこちらを見た。
そして、彼は素通りして行った。。

なんで!?

その対応にびっくりしたがすぐ彼は戻ってきた。一人だ、と告げると少々お待ちくださいとまた奥へ消えていった。
一人じゃまずいのかな・・そんな気軽な店じゃなかったのかと思ってしばらくすると彼が戻ってきてカウンターに案内してくれた。なんだ、カウンターはガラガラじゃないか。。
どうやら彼はバイトを始めたてらしい。うん、わかるよ、わかるよ、と勝手に親近感。

カウンターからはでかい生簀が目の前に見え、イカが何十匹と泳いでいる。とりあえずビールと瀬戸内海の刺身盛り合わせを頼む。

img_0493.JPG img_0495.JPG s-img_0497.jpg

美味かったのは、小イワシの刺身。広島ではカタクチイワシを小イワシと呼ぶのだそうだ。
取れたてで新鮮なのだろう、なかなかいける。マグロやハマチなどもあったがこの小さな魚に負けている。
続けざまに小イワシの天ぷらを頼む。抹茶塩とカレー塩で食う。これまた美味い。
カンパチのあら煮も頼む。まあいけるのだが、小イワシが衝撃だったので。。

それにしてもイワシってこんな美味いのか、と思った。やはり、その土地で取れた物をその土地で食うと美味い。などと、中尾彬に鼻で笑われそうな似非グルメっぷりで結構飲んで、5000円。
うーんちょっと飲みすぎたか。

帰り道、マンションの下のコンビニで、次の日の朝ごはんにと思い、オニギリとパンを買った。
しかし、酔っ払っていた俺はそれらをその日のうちに全て食ってしまった。
休みになったと思えばすぐこれだ。酔っ払って満腹中枢がおかしくなる。

広島旅行1日目。
これから始まる俺の新しい生活は場所と食べ物が変わっただけで、普段の飲んだくれ生活と何ら変わらないような予感がした。

広島旅行記[1] ~高速バス編

8月7日(木)

朝7時に起き、京都駅まで電車で向かう。こんな早い時間に起きるのは久しぶりだ。

京都駅からは高速バスで広島へ。8時半出発。
高速バスは初体験なので、少し緊張気味だった。

乗ったバスは意外と広い。3列シートで、1列ずつ通路を挟んでいるので、隣の人に気を使わずとも済む。

座席は後ろから二番目の真ん中。シートにはいろんな機能がついてるみたいだが、左隣の坊主頭の兄ちゃんは手練なのか、フットレストを早めに出し、靴も脱いでくつろいでいる。
俺は心の中で師匠と呼んだ。

それに比べて弟子の俺は周りにバス初体験だとばれないようにしているため、なかなかそういうハイカラな機能は試せない。

5時間の長旅、絶対フットレストは必要だろう。
フットレスト??俺は脚が長いからそんなの不要だぜという雰囲気をかもし出しながら、シートの横で俺の手はレバーを探している。しかし結局どれを触ればいいのか分からず。

ふと右隣を見るとメガネをかけたちょっとひ弱そうな兄ちゃんがアタフタしている。おそらくこいつも高速バス初心者だろう。リクライニングのレバーを探しているのだろうか、やっと見つけたレバーを引くとフットレストがバン!と急激に飛び出てびっくりしている。
うわーこうはなりたくないな・・・、と俺は思った。

師匠はもうすでに「少し倒していいですか?」と後ろの客にリクライニングを倒す許可を得るという最終行動を終えている。さすがだ。

リクライニングは倒したい。このままでは非常に姿勢がよすぎて、なんだか初心者臭いではないか。 しかし、師匠が言ったあとに真似するのはどうもシャクである。
俺は頃合を見て言えばいいかと思い、とりあえず姿勢良く乗ることにした。

バスが出発。俺の前の3席はなぜか空いていた。
どうやら途中のインターで乗ってくる人のための席のようだ。

リクライニングどうしよう。絶対この姿勢のままだと5時間も耐えられないぞ。
そろそろ言ってもいいかな?と思ったときに車内アナウンスがこう言った。

「座席のリクライニング、かなり倒れますので、必ず後ろの方に一言声をかけていただきますよう・・・」

うっ・・それを言われると、俺が許可を得るときに、「あ、こいつ今まで倒さなかったけど車内アナウンスの後押しで言いやがった」と思われるではないか。
ここは、しばらく様子を見るしかない。すると右隣のひ弱君は後ろを振り向いてこう言った。

「す、すみません、う、後ろ倒していいですかね・・・?」

うわっいきなり言いやがった。しかも何ビビリながら言ってんだよ。堂々と言えよ。
うーんやっぱ、こうはなりたくないな・・・。

ひ弱くんに先を越された俺はまたタイミングを逃し、未だ良い姿勢のまま座っていた。
これでは初めて彼女の親に挨拶に行くみたいだ。

そうこうしていると、バスは高速の途中で止まった。空いていた前の席の乗客が乗ってきたようだ。
母親と男の子2人。母親が俺の前に座り、窓側に男の子らが座った。
おー、外の景色を男の子に見せてやりたいと言う親心か。
なかなか出来た親だ・・と思っていると、母親はおもむろにリクライニングを倒し始めた。

ええええええ!!
俺は結婚の挨拶をする姿勢のまま。前の母親のつむじが見えそうなくらいである。
俺への一声?そんなの無い。さらに母親は「このレバー引いたら倒れるで」と息子にも薦めている。
それは教育的にどうなんだ?と思ったが、よく考えれば31歳にもなって声をかけたいのにかける勇気が無いという俺の方が問題児なのではないか。

リクライニングとは、全員が倒す事により、その前の席との距離が保たれるシステムである。
しかし俺は倒していないので、母親の頭が非常に近い。

もっと早く倒しておくべきだった。。。
俺はやっぱりダメ人間だ。右のひ弱君をバカにはできない。フットレストの出し方も分からず、リクライニング一つ倒す許可を得ることもできない、引きこもりのチンカス野郎だ・・・。
ふと前の子どもを見ると、フットレスト、リクライニング、肘かけから出るテーブル(これは師匠も出していなかった!)を出してPSPをやっていた。
うう・・俺はもうダメだ。こんなガキにも先を越されて俺はこの先どうなるんだ。。

・・・と思っている間に広島についた。。

ちなみに、リクライニングは途中休憩のインターで、後ろのオッサンが席はずしている間に倒してやった。

うう。。

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