- 2008-11-23 (日) 5:49
- 映画
映画 「ミスト」 ★★★★★★★★★☆(9)
※ネタバレがありますので注意してください。
.
.
.
.
.
確かアフタースクールと同時期にやっていた映画で、友人が大絶賛していたのでかなり期待していた。
霧の向こうに何かがいる。スーパーマーケットに閉じ込められた町の人々。極限状態に置かれた人たちはやがて本性が出始める。
こういうワンシチュエーションの物語大好きなんだよなあ。
霧で怪物の正体が見えないという想像力による恐怖も最高の演出。
その分、徐々に出てくる怪物たちの動きや造形はこだわっている。触手の肉をはぐ動き、ひもをくくりつけて出て行った男の末路、無数の蜘蛛に身体を冒された人などすごくいい。
特に最後に見る巨大な怪物は荘厳でまさに神が創ったものと思わせられる。1週間前に見たクローバーフィールドよりその辺の作りこみはよかった。
中盤の熱心なキリスト教信者は、アメリカじゃなくてもああいう状況であれば出てくるのはすごく自然だと思った。
神の怒りだという感覚は欧米人でなくても理解できる。
でもさしてこの部分に驚きは無かった。先にデビルマン読んでたし。。
主人公の車がスーパーの前をゆっくり通るシーンよかったなあ。呆然と見つめる中の人。
あの時みんな、やったね主人公!と思ったはず。
しかし、問題のラストが。。
はっきり言って僕は絶望的なラスト、後味が悪いラストが三度の飯より大好き。
ハッピーエンドなんてクソ食らえと思っている。
だから、このオチも大好き。
大好きなんだが、そんなに驚きが無かった。
それまでの秀逸な出来に一体どうまとめるのかなと期待しすぎたかも。
子どもに「怪物に殺させないでね」と言わせたのは伏線だったのか。なんか不自然な言葉だなと思ったんだけど。
しかし、「あの強い父親さえあきらめざるを得なかった絶望的な状況」と思わせるには少し演出が足りないような気がした。
逃避行の部分でももう少し何か事件があっても良かったような気がする。
あんなにがんばってたじゃんお父さんって思ってしまう。
まあ、その辺すっ飛ばすのがキングの良いところなのでそれはいい。
僕が大好きなショーシャンクもそうだし。
実際にはあのラストは監督のオリジナルらしいので、キングの持ち味をよく知ってるんだ。
細かい部分を見て大きな主題を見れないのはダメだ!バカだ!真の映画好きじゃない!
しかし、しかしだ!
映画のキャッチコピーは「映画史上かつてない、震撼のラスト15分」というもの。
でも僕はラスト30秒だけは何とかして欲しかった。
最後の最後、生存者を発見した2人の兵士がお父さんに寄ってきて、何するでなく咆哮する男を見てるだけ。。てか何したいのかわからん動き。
絶対あいつらいらなかったと思う!
まだ何かあるのかと思ってお父さんよりそいつらの動きが気にかかってしまった。
あくまで咆哮するお父さん一人をひたすら映し、カメラが俯瞰になったときに兵士が遠くから駆け寄って来るって感じでよかったんじゃない?(とか提案する奴嫌いなんですが。)
ラスト30秒。大事だ。。と思いました。
まあ、あれこれ言いましたがすごく面白かったです。いい映画は語りたくなります。
それにしても色々気にかかる自分が嫌だ。。
**
この映画がお好きな方にはこちらをオススメします。
ヒッチコック「鳥」
ヴィンチェンゾ・ナタリ「CUBE」「Elevated」
つげ義春「蟻地獄」
永井豪「デビルマン」
- Newer: ハッピーフライト(ネタバレあり)
- Older: 阿部サダヲ
Comments:2
- まつだ@selva/QS 08-11-23 (日) 23:21
-
高校の時に原作を読んで以来大好きな作品だったので、速攻で劇場に見に行きました。今までのダラボン/キング作品らしからぬ容赦無しの作品になっていて、とても良かったです。文字だけで想像していたあの化け物軍団を目で見られて満足。
ただラストはぼくは逆に「これはやりすぎ」と思いました。原作のあの絶望と希望が相まみえるみたいな微妙なラストが好きだったので。そしてその最後の30秒は全く気づいていませんでした。
ただ、これとか「CUBE」とかで唯一不満なのは「なぜこうなったのか」の理由を示唆しているとことです。特に「CUBE」はそれがあまりに陳腐な理由だったのでがっくりきた。その点「鳥」は、なぜこんなことになっているのかの理由も説明も一切ない、というのがめちゃくちゃ素晴らしいと思います。
ということで新年会しましょう。 - myhurt 08-11-24 (月) 10:51
-
僕も鳥的なほったらかし投げっぱなしの方が好きなんですよね。原作はそうだったと聞きました。
CUBEって理由あったんでしたっけ?覚えてない(笑
色々しゃべりたいですねー!新年会やりましょうー!
Trackback+Pingback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://myhurt.net/contents/64.html/trackback
- Listed below are links to weblogs that reference
- ミスト (ネタバレあり) from myhurt.net
myhurt.net