- 2007-11-23 (金) 8:35
- Diary
車のブレーキを踏むたびにキーキーと音が鳴るので、ブレーキパッドを交換しに町の工場へ行った。
町の工場へ行くとエプロン姿のおばちゃんが4人ほど出迎えてくれて、4人がかりで治してくれた。
こんな「 F4」 ならぬ「エプ4」に車なんて治せるのかなあと思いながらも、一つのタイヤに大勢で一生懸命やってくれているので、ここは親切なとこだなあと感心した。
作業はすぐ終わり、カウンターに導かれ、ちょっと背の高い事務服のおばちゃんにお金を請求された。
1020円。
ブレーキパッドの交換って意外と安いんだ。
僕はまず千円札を出して、そのあと20円を出した。
でも、前の客の忘れ物なのか、小銭がカウンターの上に置いてあり、僕は思わず20円をその小銭の中に投入してしまった。
「あ!」
また僕の天然が出たと思った。これじゃ、前の客の小銭から20円をパクって支払っているようにみえるじゃないか。
急いで回収しようとすると、おばちゃんと目が合った。
おばちゃんに、違うんです、と言い訳をした。
おばちゃんは、それはダメでしょう、と笑いながら言った。
いやいや、本当に違うんです。この20円は僕のです、と言った。
恥ずかしくて僕はうつむいてしまった。どうしようか迷った。今思えば、20円くらいまた余分に払えばよかったんだけど、何か負けたような気がして。
まあいいわよ、とおばちゃんは言った。
ふと顔を上げるとずっとおばちゃんだと思っていた女性は若くてきれいな人だった。
いいの?
いいわよ。私仕事に戻るから。
彼女は事務服から作業服に着替えて仕事場に戻っていった。
僕は彼女の事が気になり、なぜかそのあとをついていってしまった。
彼女の仕事はiPodの溶接のようだ。iPodは何か棒状の物に突き刺さっていて、クルクルと回転していた。
彼女はそこで働いている唯一の若い女性のようで、男性の同僚にからかわれていた。
お前の歌は暗いんだよ。もっと売れるような歌書けないのか?と男性が言った。
彼女はそれを無視してもくもくと仕事に打ち込んでいる。その姿は何か、かっこよかった。
僕はたまらず声をかけた。
音楽やってるの?
うん。
ライブとかやってるの?
うん、やってるよ。
ぼくもやってるんだ。
そう。
そうだ、今度ライブのときに20円返すよ!
うん、わかった
そう言いながら彼女は微笑んだ。仕事に打ち込んでる時の顔とは違い、心から笑っているように見えた。
じゃあ、と手を振り僕は工場をあとにした。
その後、僕と彼女がどうなったかは誰にも分からない。そう、僕にだってわからない。
++
と、これが昨晩酔っ払ってボロボロ泣きながら、あんなエントリーを書いたあとに見た夢。
ていうか、20円返すよ!はおかしいやろ。小銭パクってないし。
彼女、吹石一恵に似てたなあ。きれいだけど別にそんな好きじゃないし。
われながら情けない。
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