病院内の調剤薬局

私が初めて薬局のお仕事をさせていただいたのは、かれこれ20年前です。それも、初めての就職先の病院内の調剤薬局でした。医療事務としての採用でしたが、医療事務をやるならまずは薬を覚える事から、という院長先生の意向で、私の初仕事は調剤薬局になりました。病院内の薬局での主な仕事は、外来の患者さんの薬の処方と、入院している患者さんの薬の処方、そして薬の管理でした。私のここでの最初の仕事は、よく処方される薬の名前と効能(どんな時に処方されるのか)、そしてその薬のおいてある場所を覚えることでした。薬剤師さんが1種類ずつ薬を出してくれて、それを見ながら説明を受けて、一生懸命メモをとり、ラストはその薬の置き場所を教えてもらいながら戻していきます。これを数日間やりました。その間にも、薬剤師さんが調剤した、入院患者さんの薬の1包1包、飲む時間帯を油性マジックで書いて、1日分ずつにカットして袋に詰めて、薬剤師さんのチェックを受けてから、各病棟のナースステーションに持って行き、再度チェックをしてもらいます。入院患者さんの中には、高齢者も含まれているため、薬の飲み忘れや飲みすぎなどを防止するために、マジックで飲む時間を書くんだそうです。これが毎日のお仕事でした。ほぼ薬を覚えたら、次は服用方法の種類と違いなどを教えてもらいました。例えば、食前(後)と食食前(後)の違いや、食間の服用の仕方などです。これは患者さんに正確に伝えなければいけないので、かなり細かく教えてもらいました。これらが一通りスムーズに出来るようになったら、医師の処方箋を元に計算する粉薬の算出の仕方や方法を教えてもらいました。この時は、調剤に用いられたのは天秤と分銅だったと思います。算出方法は忘れてしまいましたが、きちんと計算が出来ると、その粉薬を包装する機械に粉薬を投入して、へらみたいなもので平らにならすんですが、これが簡単そうで難しいし、気を使います。やはりきちんと計れていても、均一に包装しなければいけないので、何度か薬剤師さんに手伝ってもらいました。また、薬によっては管理が難しかったり、調剤している間、包装している間は、窓を開けての換気はできません。薬の中に埃が混入したり、機械にかけるために投入した薬が風で舞ってしまう可能性があるからです。それなので、夏などは少々暑かった記憶があります。勤務した日数は短かったのですが、薬剤師のお仕事をお手伝いさせてもらい、現在の生活に役立っている事も多々あり、とても貴重な経験をさせていただきました。